[ 身法 ]
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身法の陰陽について

陰陽五行説は武術を編成したり体系化する場合には、中国のみならず日本でも少なからず用いられます。しかしながら、あいまいで複雑な感が強く、愛好者には敬遠されがちです。メディアもトピックとして選ぶことはありません。心意の記事を供給する際にもNGでしたが、強引にお願いして掲載したことがあります。当然、評判はよくありませんでした。理論が先立つと逃げだしたくなるのは誰でも同じです。ただし、武術の修得では避けて通ることはできません。陰陽は実に簡単な理論です。簡単すぎてなんにでも当てはまってしまいそうなのが事実です。相対するペアになるものは陰陽理論に基づいているという結論になります。上下・高低・剛柔・表裏・縮伸・開合など例してみてもきりがありません。

心意では進退、上下、左右、重軽、慢快、底頂、内外などいろいろな次元で相対するものが登場します。身法の修得は動きの根幹を作る作業といえます。丹田功に要求される陰陽も数多くありますが、技法の完成を目指していく中では、「慢」と「快」を際立たせて体現することを厳しく要求します。DVD本編では身法から閘勢まで、心意の単人練はほとんどすべてが慢と快で構成されています。これは心意の徒手技法においては避けて通れない極意の一つであることを示唆しています。

動作をゆっくり練習する門派は太極拳や意拳など心意以外にもありますが、同じゆっくりさではありません。慢とは、スローのことですが、スピードに関してだけではありません。心意独特のゆっくりさといえましょう。力まずに全身がバランスよく動いていることを確認してください。

快とは言い換えると「発勁」です。初学のころでは勇んでおこなおうとしても、まったく表現できません。力んで発力していません。力を抜いて力を出す、という武術における永遠のテーマの一つといえます。

# xinyi-club : 2005年3月 4日