[ 戴式心意拳DVDガイド 兵器 ]
編集
武器の長所と短所を理解する

本編では棍と箸(鉄箸子)が登場しています。王映海がおかず映像では武器の「長短」に焦点を当てた話をしています。確認のしようはありませんが、おそらく「長いものを短く使い、短いものを長く使う」という要領は、本邦では発表されたことがないと思います。補足するならば、それぞれの操作法としては究極のレベルにある口伝です。本編では具体的な動作も盛り込んでいます。このDVDの意義がここにあると言っても過言ではありません。ただし、長短ということでは認識するのは容易ではありません。もう少し正確を期すならば、各種武器の利点と弱点を理解した上で、その特長を最大限に発揮せよ、という思想を具体的に現しています。

たとえば、武器についてはジャンケンのような相対的な有利不利というのが、実はあります。ゲーム的バーチャル空間へ行きますか。刀と槍と棍と素手、4つの選択肢があったとします。プレーヤーはまったく同じ実力ということでおねがいします。あなたの第一の対戦相手は刀を選択しました。あなたは選択は? 

槍を取りたいところです。日本の各剣術でも「槍留/止め」が最高峰に位置するほど、槍は刀の天敵です。やや下段気味に構えれば、刀ではまず動くことができません。ほどなく、あなたが勝利をおさめました。つづいて新しい相手が槍をとって構えてきます。もう槍はありません。あえて不利でも、ということで何を選択しますか?

棍でいきましょう。攻撃力は圧倒的に槍にありますが、形状や長さが近いということは、距離や作用に対応して攻防はできます。実際に槍の練習は棍でやります。さて、槍は穂先による攻撃がメインとなります。意識してうまく間合いをとり、相手の圏を突破すれば勝機があります。まさに長い棍を短く使うことです。あなたは相手の間合いを見切り、うまく中に入り、(都合よく)相手を倒すことができました。まあ、ゲームですから。つづいて敵が現われました。今度は何も持っていません。あなたはどうしますか? 

情け深いあなたは刃物で相手を必要以上に傷つけたくないと考え、棍を持って相手と戦うことにしました、しかし。棍は武器に対しては比較的挑めますが、素手の相手には簡単には立ち合えません。詳細は割愛します。残念ながらここでは負けてしまいました。素手には刃物で立ち向かうべきでした。蘇ってリスタートです。今度は2人の敵が槍を手にあなたに向かってきました。今度はどの武器も残っています。さあ、この困難な状況であなたは何を手にしますか。

槍といきたいところですが、選ぶべきは刀です。槍は「兵器の王」といわれますが、それは1対1の場面です。攻防の対象が複数になると、扱いが非常に難しくなります。なんとか相手の攻撃をかわしてこの場から逃げてしましましょう。相手を斬ることよりもやられないことが第一です。と、いうことで仮想ゲームは終了します。

勝手に都合のいいように軽い感じで流しましたが、意外と大事なことが含まれています。普段、武器の練習といっても、単に叩いたり突いたりの稽古ではありません。その一端を変な例で示してみました。評判によっては今後も使います。

# xinyi : May 13, 2005