| [ エッセイ ] |
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中国武術を分類する考え方の最もスタンダードなものは、外家拳と内家拳の対比でしょう。昔からされてきました。剛と柔、スピード感の違いなど、外から見れば対極にあるものと認識できると思います。しかし、武術を実践されている人々は果たしてそういう認識があるか、というと懐疑的にならざるを得ません。おそらく外家拳をやっていると思っている人は皆無ではないでしょうか。
内外という軸以外にも中国武術を二極化して分類する考え方はあります。南派と北派、少林と武当などです。南と北では地域的な差異なので比較的客観性があります。少林と武当では流派の違い、といえましょうか。映画や小説用に設定された感も否定できませんが。外功という特殊訓練で砂袋を叩いたり、砂鉄や豆を突いたりする門派があります。これらを用いるのであれば外家拳といえるでしょうか。そうとは言い切れません。
外家イコール、南派であると考える向きもあるかもしれませんが、筋肉を締めて力を出すには呼吸法を重んじる必要があります。体の内側の鍛錬に重きを置いているのであるならば「内家」といえましょう。ちなみに先に述べた砂袋や鉄沙を叩く門派は八極や通臂、螳螂といった北派などです。これらを外家拳とは実践者はいわないでしょう。内家三派以外はゆっくり動く功法がないのか? それも否定されることです。心意に限らず多くの系統でおこなわれています。
内家拳は高級武術であるという認識もありますが、これも間違いです。高級があるということは、低級もあるということです。門派のランク付けはすでに単なるマニアの遊びです。系統によっては長拳系を初伝で教えることが多々あります。勘違いがあってはならないのですが、そのこと自体で長拳系が低級であるなどとは決してありません。それぞれの系統の中でのカリキュラム、先達の構築したシステムなのです。その中で、採用されているものを軽視するのであれば、武術をやっても身に付かないでしょう。
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