| [ 戴式心意拳DVDガイド 単式 ] |
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中国武術各派にはそれぞれの体系をもっており、千差万別といえます。その中では套路が主流といえます。その利点は数多いと思います。中国武術徒手拳法の特長として「独り稽古」ができることがあります。当たり前のようですが、画期的なことでもあります。日本の徒手武術では相手が必要となることも多くあり、独りでは稽古が難しい流派も少なくありません。また、表演という次元では必要不可欠です。美しさや派手さに偏重した表演競技は別としても、紹介やお披露目の際も便利です。本編でも「四把」「閘勢」と「六合棍」の套路を取り上げています。門派の風格や技法を表すには外せません。
単式とは個々の技法を練習することですが、実際には套路と何も変わるわけではありません。1つの技法を繰り返すことが単式の特徴ですが、決まった形式を独り稽古でおこなうことは套路と同じといえます。左右の問題や起こりと残心など、套路では練習できないと思われる向きもありますが、それは運用というか練習法の問題です。套路が不要であるなどの論には賛同できません。
「有形から無形に至る」とは武術界では聞き慣れた表現と思いますが、まずは有形から入ることが必要です。形のないものからレベルをあげていくのは非常に難しいと思います。単式拳にしても「形」なのです。単式の練習は套路の練習よりも優れていることはありません。むろん、その逆もありません。
空手も元は中国武術といえますが、スポーツ競技として変化していくなかで、「型」として伝えられた套路が練習されなくなっている流派もあるようです。競技ではルールの中で最も有効な戦術と技法が採用されますので、ごく自然な流れといえましょう。必要ないと判断された技術が淘汰されるのは仕方ないことです。
心意では各人の判断もあるかもしれませんが、套路を珍重し教え伝えていくことになります。技術体系を変えることはありません。保守とはそういうことです。時代の要請も合理性や能率も関係ありません。先達の教えをできる限りきちんと守る必要があります。ただし、套路に関して非常に大きな問題があります。それは新たに作られるということです。「連珠把」という套路がありますが、これは戴家の家伝とは正確にはいえません。これらも心意の体系に組み込むかは難しいところです。さらに現在の表演武術の興隆が套路を爆発的に増やしています。これらは区別されるべきものなのですが、中国ではそれらも大事にする傾向があります。なぜなら、編成するのは当代の伝承者であったり、権威を持った人であったりするからです。
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