[ 戴式心意拳DVDガイド そのほか ]
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武術の服装

心意では特定のユニフォームや服装はありません。本編作製に衣装協力がどこからもなかったのは事実ですが、たまに言われることもあります。「なぜ、あんなかっこうで撮るのか。もう少し気の利いた服を着て」と。

道着や表演服はいろいろな効果や利点があると思います。意識を高揚させたり、集団の一体感を持たせたり、と心理的なアイティムとしては外せないところです。表演なども合わない服装だと、同じことをやってもかっこ良く見えなかったりします。

本編の中で確認できる限りでは、ジャージが精一杯でそれ以外は全く普段着のままになっています。統一感もなにもありません。悪くいえば、着の身着のままです。今からはるか以前に撮影された王映海が黄色い表演服を身に着けて自宅の庭で表演をした映像がありました。気になりましたので、本人に質問したところ、自前ではないということでした。制作した山西省形意拳協会の人に訊いたところ、田舎の人間は表演用の服など持っていないから、準備して着てもらったとのことでした。

実際のところ、よほど動きにくいものとかでなければ普段の服装で練習しています。もちろんジーンズであっても、ワイシャツにネクタイでもかまいません。特別な衣装を用意する必要はありません。生活の中でそのままできることが前提といえましょう。

ただし、靴に関しては追求していくアイティムと考えています。こだわって選んでいる人も少なくありません。特にメーカーや種類には制約がありません。気に入った履き心地とデザインを探しています。心意は靴を履いて練習するということが基本になります。足を保護するため、より強い威力を出すため、スピードを増すため、など実は非常に重要です。

本編に登場する人間の靴をチェックしてみましょう。王映海・王仲連は布靴、いわゆるカンフーシューズを履いています。底が薄く、軽いので履き心地は非常にいいものがあります。ただし、日本で入手できるものは、底が茶色いプラスティックのものが多く、これは底が硬すぎで滑りやすいのでまったくNGです。ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画の影響なのか、写真や映像で用いている人が少なくないようですが。その他の人間はスニーカーを履いています。これらも靴自体の傾向は似ているものだといえましょう。薄さと軽さ、地面とのグリップの良さです。ここ数年でメジャーなメーカーからも武術向けのシューズを発売しています。アシックス・アディダス・ナイキなど、テコンドーと兼用のもありますが、軽量で底が薄いのが共通していると思います。多く生産されていないので、いつでも入手できるとは限りませんが、ファッションアイティムと兼ねて、使い勝手のいいと感じるお気に入りを探してみてはいかがでしょうか。軽さにこだわるのも大事ですが、ランニング用のシューズ等は底が厚すぎかもしれません。脱げてしまう可能性があります。

さて、やや余談気味な話になりますが、日常の服装で少しだけ気に留めていただいてもいいのでは、と思うことを。王映海は季節を問わず比較的には、相当の厚着をしています。本人がそのことをとやかく説明することはありませんが、なかなか理にかなっています。人間はおそらく平和で豊かであるほど、薄着になるように思います。海外経験がある人には賛同していただけるでしょうか、同じ気候でも人種によって格好が違います。武術の基本はセキュリチィーとサバイバルにありますから、できるなら厚着を意識してもいいと思います。普段着でもプラス一枚、という感覚です。暑がりなら、すぐに脱いでもかまいません。その服を手に持っていればいいのです。

# xinyi : Mar 3, 2005